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家庭菜園山で暮らす

じゃがいもの不耕起栽培に挑戦(1):最初に困ったのは雑草だった スギナに畑が覆われる

田舎の里山に借りている空き家の前に、少し大きめの畑があります。そこで、はじめてじゃがいもを育ててみることにしました。ダンシャク・キタアカリ・トヨシロの種いもを「コメリ」というホームセンターで1kgづつ購入。東京のマンションのベランダで家庭菜園をやったことはあるのですが、じゃがいもはさすがに初めてです。

ダンシャク・キタアカリ・トヨシロの種いも

養老孟司の本で紹介されていたアメリカの農業家ゲイブ・ブラウンという人が実践・提唱している「不耕起栽培」というものを試してみたかったこともあります。

地面の表面には野菜の生育を助ける微生物が豊富なのに、人は土を耕してわざわざそれを流出させてしまう。例えばじゃがいもであれば、地表に「置くだけ」でむしろそのほうがうまく育つ、という、面白そうな内容でした。

「置くだけ」と「埋める」でA/Bテストしてみる

2025年3月10日に、ダンシャク・キタアカリ・トヨシロの種イモを植えました。それぞれ「地表に置くだけ」の不耕起栽培と、穴を5cmほど掘って埋める一般的な栽培(※しかし基本的に耕さない)とで結果がどう違うか、A/Bテストもやってみることにしました。

キタアカリでの不耕起・耕起A/Bテスト

ちょうど家の周囲や畑の草刈りで出た雑草が干し草のようになって大量にあったので、不耕起じゃがいもの表面にそれをフワッとかぶせることにしました。こうすることで地面の乾燥を防ぐなどの効果があるそうです(ゲイブ・ブラウンの本で学びました)。黒いビニールによるマルチングの代用ですね。

枯れ草のマルチ

杭を4本立ててあるエリアに、4列くらいじゃがいもを植えたと思います。表面の雑草だけは、空き家に残されていた錆びた金属製の熊手であらかじめガリガリと、やれる範囲で削り取っておきました。ところどころに根が深く張った雑草があり、それはクワを使わないと取れない感じだったので放っておきました。ゲイブ・ブラウンによると、畑がうまく回るようになると作物と雑草が競争するようになり、雑草の勢いはやがて落ちていく、と書いてあったような気がします。

じゃがいも畑

下は4月27日に撮影した、48日目のキタアカリです。ちゃんと芽が大きく伸びていて、とても嬉しかったですね。ここに至るまでに気温が0度を下回った日も何度かあったのですが、地温は温かく保たれていたのかもしれません。

不耕起栽培のキタアカリ(48日目)

下は3月25日に追加で植えた(というか、置いただけの)メークインです。4月27日に撮影したので、33日目の様子になります。少し生育が遅めな印象です。

不耕起栽培のメークイン

こちらは5月5日に撮影した、植えてから56日目のキタアカリ(穴を掘って埋めたほう)になります。

穴を掘って埋めたキタアカリ

思わぬ問題:畑がスギナに埋め尽くされる

この頃(5月初旬頃)にようやく悟ったのですが、ある日気が付くと、じゃがいも畑一面がスギナに覆われていました。スギナがまだ「つくし」だった頃は「可愛らしくていいなぁ」などと思いながら放置していたので、こんなことになってしまいました。こうなると、じゃがいもの生育状況がよくわからなくなってきます。

スギナで覆われたじゃがいも畑

こちらは5月15日、66日目のキタアカリの様子です。上の段にいるのが「不耕起・置くだけ」で育てている個体、下の段にいるのが穴を掘って埋めた個体。個体差もあるのかもしれませんが、これだけ見ると「置くだけ」で育てた個体のほうが「勢い」があるように見えます。ちなみにこのエリアだけ、雑草を念入りに整理しました。

キタアカリ A/Bテストの様子

下も同じ5月15日に撮影した、じゃがいも畑の俯瞰です。これは私にしかわからないかもしれませんが、白い◯で囲ってあるところに、じゃがいもの葉が見えます。じゃがいもの生育を助けるコンパニオン・プランツとして枝豆などもところどころに撒いてあるので(マメ科の植物は窒素を地中に固定してくれるらしい)、雑草を刈りに足を踏み入れることも容易にはできません。

スギナのあいだに見えるじゃがいもの葉

そんなわけで、じゃがいもや枝豆などの葉がひときわ大きくなって周囲のスギナから突出して目に入ってくるようになるまでは、この畑の中には入らず、放置しておこうと思います。スギナ以外にもたくさん雑草がはびこっています。

しかし、これでは収穫時も作業が大変そうです。来年もまたじゃがいもを作るとしたら、その時はもう少し雑草対策をしたいと思います(来年もこの家を借りているかどうかは、まだわからないのだけれど)。

ところで、挨拶にやってきた近所の農家の方に「何作ってるの?」と聞かれ、「じゃがいもを『置くだけ』で育ててるんですけど…」と話したところ、「そんなんじゃダメだよ、耕して、畝を作って穴を掘って埋めないと」と、少し笑われてしまいました。不耕起栽培の説明をしようものなら、面倒くさい変人と思われそうな雰囲気だったので、やめておきました。

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