山のコラム

熊出没注意の看板コレクション(埼玉・山梨)あと西武鉄道の駅で買えるレアな熊鈴をご紹介します

ハイキング中に見かけた「熊出没注意」の看板コレクションです。どれも埼玉県の奥武蔵で筆者が過去1年以内に撮影したものです(※他県で見かけたものも追加しています)。

クラシックでとても怖い系

まずは最も古そうに見えるものから。ザ・クラシックかつシンプルなデザインで、ひたすら怖い。黄色と赤が警戒色ですし、黄色と黒の組み合わせは危険なハチも想起させます。4〜50年前からありそうな古さも怖い。ド直球で怖い。

熊出没注意の看板(埼玉・秩父市)

筆書きのような文字デザインにはおどろおどろしさがあり、描かれているクマも目の部分が三角形で表情がなく、恐怖心が煽られます。怖いのですが、個人的にはいちばん気に入っている看板でもあり、見かけると実は嬉しくなります(違う場所で少なくとも3回は見た記憶があります)。レプリカが売っていたら部屋に飾りたいくらい好き。それにしても怖い。本当に怖い。

モダン系

次はよりモダンなタイプ。これは平成29年(2017)に制作されたものらしいですが、複数見たかどうかは覚えていません。クマのイラストが3Dで立体的あるところ、フォントがゴシック系なところに現代を感じます。

熊出没注意の看板(埼玉・横瀬町)

それでもクマは表情が死んでいて、ほんのり怖いですね。上のクラシックタイプほどの恐怖は感じませんが、「熊」という特大文字に気が引き締まります。インパクトのあるナイスワークだと思います。

ポップで意表を突く系

これはポップ系とでも呼べそうな看板です。フォントは丸ゴシック系で、クマのイラストは表情こそいかつく筋骨隆々に描かれてはいるものの、右上にいる可愛い男の子も表情もあいまって、ほんわかアニメ感が醸し出されています。先に見た2つの看板に感じられた「死と恐怖」の香りは、ここにはありません。

熊出没注意の看板(埼玉・横瀬町)

また「熊さんにお願い あなたの住んでいる地域に、人が音を出しながら立ち入りますのでどうか、襲わないようお願いします。」と、人間ではなく熊に対するメッセージという体を取っているところが斬新です。間接的に、熊鈴やラジオを鳴らすなどしましょうね、という行政からのメッセージになっているのが秀逸ですね。

淡々としたテキストのみでリアルがじわる系

こちらはテキストのみで「看板」というより「張り紙」に近い雰囲気ですが、熊「らしき」という未確定な表現、具体的な日時入りの客観的な目撃情報が淡々と伝えられているところがリアルで、じわじわと怖さが滲み出てきます。じわる系です。

熊出没注意の看板(埼玉・毛呂山町)

毛呂山町役場、とあるので、たしか北向地蔵〜日和田山あたりで撮影したものだと思います。もしくは鎌北湖付近。

マンガ系ながら怖さもある系

(2023年5月追記)埼玉県ではないのですが、山梨県北都留郡丹波山村(たばやまむら)で見かけた熊注意看板を追加します。雲取山の鴨沢ルート(村営駐車場)で見かけたものです。

熊出没注意の看板(山梨県・丹波山村)

雲取山が「鬼滅の刃」と縁があるせいか、現代マンガ的なタッチです。しかし鋭い爪の軌跡と思われる赤い3本の太線が恐怖心をかきたてます。ポップ感がありながらも、明確にこちらを攻撃しているさまは他の看板とは一線を画しています。これも怖い。

熊鈴が迷惑になることも

他にも面白い熊出没注意看板を見つけたらまた紹介してみたいですが、今回はオマケとしてこんな写真も掲載してみます。

子ノ権現「境内地につき熊鈴留止めて下さい」看板

これは伊豆ヶ岳〜吾野駅のコースの途中にある「子ノ権現(ねのごんげん)」という有名なお寺で見かけたメッセージで、「境内地につき熊鈴止めて下さい」とあります。この境内は多くのハイカーが通り過ぎるので、関係者の方は熊鈴の音に迷惑しているのだと思います。住宅のあるアプローチ道を歩く時も含めて、気を付けたいものですね。

どんな熊鈴を選ぶか

ところで熊鈴はどんなものを選ぶと良いのでしょうか。本当はマグネットで簡単に消音できるものだと便利なのですが、重い・大きい・高価であることが多いです。そのため私は、いろいろ使ってはきたのですが、最近はごく普通の小型軽量の熊鈴を使っています(写真はキャプテンスタッグの製品)。

キャプテンスタッグの熊鈴

西武鉄道の駅でレア?な熊鈴が買える

他にも西武鉄道の駅で500円くらいで売っているオリジナル熊鈴も気に入っています。買った駅は覚えていませんが、たぶん吾野だったような気がします。これ、品質も良くて軽くてお買い得です。上のキャプテンスタッグの熊鈴は23gですが、これは22gです。合皮にクマのイラストとCHICHIBUという文字、プレミア感・おみやげ感もたっぷり。これ、いいでしょう?

秩父鉄道の駅で買った熊鈴

ネットで調べると吾野駅のほか高麗駅でも売っているそうです。西武鉄道の他の駅にもあるかもしれないので、気になった方は窓口で聞いてみてはどうでしょうか。

ただし消音機能はないので、これらは電車に乗っている時や、鳴らしたくない時はバフなどの布に包むようにしています。ウエストベルトのような、すぐ取り出せるところに入れてあります。

しかし熊鈴を鳴らしていると、鹿のような写真を撮りたい動物も逃げてしまうような気がするので、悩ましいところです。

著者
ヤムパパー

秩父・奥武蔵・奥多摩・伊豆諸島がホームグラウンドの低山ハイカー。動植物の写真を撮りながら歩くのが好き。日帰りメイン時々テント泊。著述家・翻訳家

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