MILLET(ミレー) Mammut(マムート) ウェア10%OFFクーポンあります
山の動植物山で暮らす

オオゾウムシが山小屋に遊びにきました 物静かで力持ちなグロ可愛いやつ

田舎の山奥に借りているボロ家(ほぼ廃屋のような山小屋)に、早くも蚊帳を吊りました(5月初旬)。蚊はまだ出ていないのですが、カメムシ・ワラジムシ・蛾等々、様々な虫たちが家の中を徘徊しており、眠っている時にたかられるが嫌なので虫除け一般として吊りました。

グロくて可愛い巨大な虫

カメムシはよくこの蚊帳の外にへばりついているのですが(臭い体液が黒いシミになって厄介)、先日、巨大な茶色い虫(3cmは余裕であった)がしがみついていて驚きました。オオトビサシガメかなとも思ったのですが、もっとずっと太っています。カナブンのような雰囲気があり、しかしずっと大きく、ずんぐりむっくりしていて、鼻がまるでアリクイかゾウのように長い。

オオゾウムシ Japanese Giant Weevil

ならば「ゾウムシ」というやつの一種かな、と目当てを付けて調べたところ、日本のゾウムシ在来種としては最大の「オオゾウムシ」で間違いないようでした。

下は、上の写真のクローズアップです(OLYMPUS E-M5 mark III / 12-45mm F4.0で撮影)。前胸の背中にボコボコとした吹き出物のようなものがたくさんあって不気味(ある意味グロい)ですが、つぶらな眼とひょうきんな触覚のおかげで愛らしさのほうが勝っているように思うのは私だけでしょうか。最初はびびってしまいましたが、すぐに「か、かわいい〜!」となりました。

オオゾウムシ Japanese Giant Weevil

フラッシュライトで照らすと頭をこちらに向け、じっと見つめてきました。好奇心があるのか、警戒しているのか、威嚇しているのか。動作がとてもスローで、温厚な性格をしているように見えます。色は木の樹皮に擬態する感じでこのようになったのかなと思いました(カブトムシ・クワガタ・カナブンなどと一緒に広葉樹の樹液を吸うのだそうです)。

オオゾウムシ Japanese Giant Weevil

もっと明るいところで観察しようと思って割り箸などにしがみつかせようとしたのですが、全く動いてくれません。

オオゾウムシ Japanese Giant Weevil

蚊帳から優しく外そうと試みましたが強力に網を掴んでいて「ここから動くつもりは絶対にない」という強い意思を感じたので、移動は諦めました(無理に外そうとすると脚がもげそうに思った)。ほとんど動かないので明るい部屋でじっくりマクロ撮影したかったのですが、今日のところは勘弁してやる!

オオゾウムシ Japanese Giant Weevil

このオオゾウムシ君、翌朝には姿を消していました。恐らくこの家に遊びに来たのは昨年で、この家の中でどこかで越冬して、暖かくなってきたので姿を表し、また外に出ていったのかなと思います。もしそうなら、今年の夏に力尽きる2年目の個体なのかもしれません。

オオゾウムシ君がまた遊びに来てくれるのを楽しみにしています。あまりに可愛いくてカッコいいので捕獲して飼育しようかと思ったほど魅力的な虫でした。

■ この記事はお役に立てましたでしょうか? もし当サイトの記事が何らかのお役に立てたようでしたら、日用品などのお買い物の際など、サイト内のAmazonリンクからお店に行っていただけると大変励みになります

タイトルとURLをコピーしました