山の動植物

リアルニョロモを武甲山の表参道で見た!【オタマジャクシ】

ポケモンの「ニョロモ」のようなオタマジャクシを見かけました。場所は武甲山の表参道コース。この日は大持山・小持山と歩き、シラジクボから表参道に下ってきました。12丁目から10分ほど下ったところに、小さい養殖池のようなものがあります。

武甲山表参道の養殖池

ここではよく大型のコイっぽい魚を見かけるのですが、この日は魚はまったくおらず、かわりに大量のオタマジャクシを見かけました。

武甲山表参道の養殖池

大持山でシカを撮るために持ってきていた超望遠ズーム(オリンパスの75-300mm F4.8-6.7 II)で寄ってみます。立派なやつがいます。手足はどれもまだ生えていませんでした。どれか一匹くらい生えていてもよさそうに思えましたが、全員同時に生まれたのでしょうか。何かアンコウみたいなかたちをしています。

オタマジャクシ

何かやっているアメンボのペアとともに。光量はなんとか足りたのですが(このレンズの望遠端はF6.7と暗い)、小さい被写体をきれいに解像できるレンズではないので、ちょっとボヤけた写真になってはしまいました(感度がISO1250になったのもあります。それでもシャッタースピードは1/200しか取れず。また結構動きます)。

オタマジャクシ

しばらく眺めていたら、お腹にぐるぐる巻き模様のあるオタマジャクシが目にとまりました。というか、オタマジャクシのお腹はこれが普通であることを後で調べて知りました。腸が見えているのだそうです。成体のカエルになると肉食ですが、オタマジャクシの時は雑食性なので消化のために長い腸管が必要になるのだそうです。いや〜、めっちゃ巻いてます。

オタマジャクシ

何かおいしそうにパクパク食べています。しかしこんなふうに水面のエサを漁っているのはごく少数で、20匹に1匹という感じでした(全部で数百匹はいたと思います)。それでも全体的にかなり上のほう(水面近く)を泳いでおり、水底のデトリタスや藻類というよりはプランクトン中心に食べているのかなと思いました。これが何のカエルになるのかは不明です。

オタマジャクシ

上の写真の拡大です。完全にポケモンのニョロモです。しかしニョロモは脚が生えているので、オタマロのほうが近いのか。でもオタマロは腹に渦巻きがないのでやはりニョロモ似。目と口が可愛い。口は若干、吸盤状になっているようにも見えます。

オタマジャクシ

メダカと違って口が下向きに付いているので、水面の何かを食べる時は自然とお腹が上を向くようです。バランスが取りにくいようでクルクル回転しているのですが、それがまた可愛い。

オタマジャクシ

■ 使用機材:LUMIX GF5, LEICA DG SUMMILUX 9mm(最初の2枚)/ OLYMPUS E-M5 III, M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II(オタマジャクシのアップ写真)

この日は結局シカには出会えず、望遠ズームレンズは無駄な荷物だったか、と思っていたのですが、このニョロモを撮れたので報われました。山行中にオタマジャクシはたまに見かけますが、お腹の様子を観察できたのははじめて。しかしこの池は虫が多くて撮るのは大変でした(幸い蚊やブヨはいないようで、何にも刺されずに済みました)。

著者
ヤムパパー

秩父・奥武蔵・奥多摩・伊豆諸島がホームグラウンドの低山ハイカー。動植物の写真を撮りながら歩くのが好き。日帰りメイン時々テント泊。著述家・翻訳家

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