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式根島・東要寺のイヌマキ 樹齢900年・高さ28メートルの巨木を見てきた(2024年12月の姿)

式根島の東要寺(とうようじ)にあるイヌマキ(犬槇)の巨木を見てきました。英名はBuddhist pine(仏教徒の松)として知られる裸子植物・常緑針葉樹です。樹齢900年にもなる老木とのことで、昭和33年には東京都の天然記念物に指定されています。

東要寺のイヌマキ

東要寺の地理院地図上での位置はこのあたり。黄色い線が式根本道で、B級グルメの「たたき丸」で有名な「ファミリーストアみやとら」をずう〜っと下っていき、小さい公園とその隣の「まいまいず井戸」に面する路地から入って行けます。サンバレー(SunValley)というネギトリラーメンが人気の食堂も目印になります(ちょうどその裏側あたり)。

路地の坂を少しだけ登っていくと、すぐ東要寺に至ります。日蓮宗のお寺で、住職さんは新島村の方だけあってなんとサーファーなのだそうです。新島・長栄寺の分院です。

東要寺

入ってすぐ左手側にイヌマキの木がありました。これは2024年12月に撮影しました。なお式根島ではイヌマキを「アスナロー」とも呼ぶそうです。一般にアスナロといえば違う種類の木ですが、イヌマキは沖縄では建築材として重用されており、首里城再建のためのイヌマキの代替としてヒノキアスナロの使用が検討されているとのことなので、よく似た木なのかもしれないですね。

東要寺のイヌマキ

高さ28m、ウエストは4.65cmもあるのだそうです(東京都環境局のデータでは幹回り5.3mとなっています)。

東要寺のイヌマキ

反対側に回って別のアングルから。2015年以降、台風の影響で折れた枝も結構あるらしいのですが、Y字の美しい樹形が保たれていました。

東要寺のイヌマキ

現地の案内板です。

東要寺のイヌマキ

都天然記念物
東要寺のイヌマキ

所在 新島新島本村大字式根島石白川
指定 昭和三十三年十月七日

目通り幹囲四・六五メートル、高さ約四メートルのところで太い幹枝が三岐し、倒傘状になっている。樹高約二八メートル、枝張面積約七〇平方メートル、頂部の幹枝は風のため欠損している。なお、実生のカクレミノ、マサキなどが寄生している。

明和八年(一七七一)六月に作成された「式根島寺山境内図 北条新次郎行篤写」によれば、このイヌマキが境内地決定の基準として描かれている。伊豆諸島中稀に見る巨樹であり、都天然記念物として指定した。

イヌマキはマキ科に属し、暖地の山林に自生する常緑樹で、普通高さ二〇メートルに達するが、これはそれらをはるかに上廻る巨樹である。

昭和四十四年十月一日 建設
東京都教育委員会

樹齢900年ということは、三宅島の大路池にあるスダジイの巨木「迷子椎」が樹齢5〜600年と言われていますから、それよりも遥かに古いものです。背の高さだけ見れば伊豆諸島の中でも最大級なのかもしれませんね。針葉樹というところが式根島らしいです。

このイヌマキを見学した後は、すぐそばの「サンバレー」で人気のネギトリラーメンを食べるつもりでいたのですが、オフシーズンだったせいか休業中でした。あと近場の名所としては「まいまいず井戸」があり、まいまいず井戸の前の道から式根島港方面に向かうと「松が下雅湯」や「足付温泉」に行けます。これらはセットで訪問するのが良いと思いました。

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