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あしがくぼの氷柱ってどんなところ? 1〜2月に近くで登山するなら1時間余分に確保して足を運んでみよう

毎年1月から2月にかけて、西武秩父線・芦ヶ久保駅のすぐそばで「あしがくぼの氷柱」というイベントが開催されています。今年2023年は1月7日(土)~2月23日(祝・木)までの開催。この記事では筆者が1月11日(水)に訪れた時の様子をご紹介します。

あしがくぼの氷柱

公式サイト あしがくぼの氷柱 – 歩楽~里(ぶら~り)よこぜ

芦ヶ久保駅〜氷柱を見て戻ってくるまで

芦ヶ久保駅前の「道の駅 果樹公園あしがくぼ」を西側(秩父方面)に少し歩くと、入場券売り場があります。日中の入場料は大人400円で、私は小銭を用意していきましたが、交通系ICカード等の電子マネーも使えました。そこから氷柱の会場までは、だいぶ歩きました。10分以上かかったと思います。山腹の道をまあまあ登り、最後は西武線のトンネルをくぐると会場です。

あしがくぼの氷柱

係員さんがいるので道に迷うことはありません。ちなみに空いている日中であれば会場内を多少前後することはできると思いますが、一方通行となっているのでご注意下さい。ここまでは急いで歩いてきても良いですが、ここからはゆっくりじっくり進んでいったほうが良いでしょう。

あしがくぼの氷柱

富士浅間神社の鳥居付近が「あしがくぼの氷柱」の入口になっています。芦ヶ久保駅の南側にある横瀬二子山に通じる登山道には、兵ノ沢コース(入場券販売所のすぐそば)とこの富士浅間神社を通るコースがあるのですが、氷柱開催期間中、浅間神社コースは通行止めになります。

あしがくぼの氷柱

鳥居の奥に、メイン会場と呼べそうなスペースがありました。この日筆者は丸山・日向山を登ってきた帰りで、この写真を撮ったのは12時半頃です。日当たりの良さそうな時間帯をサン・サーベイヤーのようなスマホアプリで調べてから行くと良いかもしれません。氷柱会場は概ね北〜北東に面しているようでした。

あしがくぼの氷柱

日当たりが最高に良い時間帯ではありませんでしたが、日の当たっている氷柱も結構あって、写真撮影を楽しめました。

あしがくぼの氷柱

メイン会場から山腹の道を少し登ります。ここはすごく日当たりが良くなっていました。溶け出した氷柱がときおり「パキン!」と割れる音がします。

あしがくぼの氷柱

ところでこれらの氷柱は、完全に自然発生してこのような姿になるのではなく、寒いこの時期にスプリンクラーやホースで散水することで、つららの生成を促進しているとのことでした。人間と自然との合作です。今年は1月7日にスタートしたばかりなので、この日11日の氷柱はまだ育ちきっていないそうです。それでも十分な美しさでした。

あしがくぼの氷柱

メイン会場に至る道を見下ろしたところです。左側にメイン会場、右側に先の富士浅間神社の鳥居、という位置関係です。ずいぶん明暗差があります。この時、太陽は西側にあったのでした。

あしがくぼの氷柱

メイン会場を振り返ったところです。ちなみに会場で三脚・一脚が使えるのは一部区域のみなので、ライトアップ時に本格的な写真を撮りに来たい方はご注意下さい(下の写真のすぐ左手側に三脚・一脚スペースがありました。かなり広かったです)。

あしがくぼの氷柱

氷柱のクローズアップを撮って楽しみました。超広角レンズのほかに、中望遠レンズがあると便利です。

あしがくぼの氷柱

奥に見えているのは、西武秩父線の線路・トンネルです。つまりこの場所で待ち構えていれば、秩父線の電車と氷柱のツーショットを撮影できます。

あしがくぼの氷柱

再びメイン会場付近を見下ろします。想像していたよりも様々なアングルから氷柱を楽しめるコースレイアウトになっていました。うまい場所を選んだものだなぁと感心しました。

あしがくぼの氷柱

坂道を二曲がりしたら、ちょっとした広場が用意されています。大きな薪ストーブが2つ、ベンチが8つあり、ここからは氷柱をかなり上から見下ろせるようになっています。また、ここから少し下に降りて別アングルから氷柱を撮影できる区域もありました(そこは行き止まりでピストンします)。

あしがくぼの氷柱

山腹西側の氷柱です。芦ヶ久保は飯能などよりずっと冷えますから、深夜に散水を続けるとどんどん氷柱が大きくなるのでしょう。日没後はもちろんライトアップもあります(スケジュールは公式サイトを確認して下さい)。

あしがくぼの氷柱

ところでこの広場では、なんと甘酒または紅茶を一杯無料でいただけます。私は甘酒をいただきました。甘酒付きで400円、とても充実した内容です。

あしがくぼの氷柱

この広場が氷柱会場の出口になっているので、長居したい方はここのストーブで暖を取りつつ、混んでいなければちょっと戻ったりしつつじっくり氷柱を観察するのが良いでしょう。ただし、富士浅間神社の鳥居側から出ることはできないので、ご注意下さい。また、氷柱会場での滞在は1時間以内にしてください、とチケットには書かれていました。

あしがくぼの氷柱

芦ヶ久保駅と氷柱会場との往復が20分ほどなので、のんびり眺めたい場合でも1時間を見ておけば余裕があると思います。鑑賞後は道の駅・果樹公園あしがくぼで食事するのも良いでしょう。私はこの日「横瀬ラーメン」なるものを食べました。隠し味になんと横瀬産の紅茶を使っているのだそうです。これが注文後結構すぐ出てきたのに、すごく美味しかった。個人的におすすめです。

横瀬ラーメン

果樹公園あしがくぼの食堂では、他にも秩父名物わらじカツやみそポテト、おそば・うどんなども食べられます。今回食べた「横瀬ラーメン」はリピート確定のおいしさでした。チャーシューはわりと肉厚で食べごたえがあり、麺は太麺。スープもすごく美味しく、氷柱鑑賞で冷えた身体に滲みました。

登山後のフィナーレに

あしがくぼの氷柱の開催期間・開催時間などは公式サイトであらためてご確認いただくとして、ハイキング・登山活動と絡めたい場合は、日向山・丸山・二子山などの登山前または登山後に訪れるのが良いでしょう。ただし朝は9時からなので、早朝から登山を楽しんだ後、その日のフィナーレとして楽しむのが現実的かもしれませんね(日向山なら短時間なので氷柱スタートもあり)。

所要時間は、先にも書きましたが、芦ヶ久保駅からの往復込みで1時間を見ておけば良いでしょう。行きは、ちょっとだけ登り基調です。

名郷から武川岳・二子山と縦走してきた帰りに寄るのも良いでしょう。また氷柱会場は寒いので、防寒対策をお忘れなく。長居するならニット帽などがあったほうが良いです。また、横瀬の武甲温泉で氷柱のチケットを提示すると大人100円引きになるので、温まって帰るのも良いですね。

著者
ヤムパパー

秩父・奥武蔵・奥多摩・伊豆諸島がホームグラウンドの低山ハイカー。動植物の写真を撮りながら歩くのが好き。日帰りメイン時々テント泊。著述家・翻訳家

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