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伊豆大島・三原山を歩くなら「赤ダレ」に寄っていこう

筆者は伊豆大島(東京)が大大大大・大好きで、三原山には何度も登っています。この記事では三原山の見どころのひとつ「赤ダレ」(通称「三原キャニオン」)の様子を写真付きでお伝えしたいと思います(2023年1月中旬撮影)。

三原山の赤ダレ(伊豆大島)

場所はどこ?

まず場所なのですが、ややわかりにくいです。三原山の南南西にあり、下の地理院地図の十字マークのあたり(近くに550mの等高線があり崖の記号があるところ)が上の写真の撮影地点。標高約590mほどのところです。

滑り台の廃墟と、外輪山である白石山の端の間くらいにあり、明瞭な踏跡はないのでやや見つけにくい場所だと思います。下の写真は、白石山の端っこを見ているところです。三原山登山口からのコースタイムは片道45〜50分。内輪山(お鉢廻りコース)の「ホルニト」付近から降りて「幻の池(雨後にのみ現れる)」経由で来る場合は片道35分です。

三原山の赤ダレ(伊豆大島)

やや危険な場所であるせいか、知名度は高いわりに道標はありません。登山経験がない方はガイドさんに連れてきてもらうのが賢明です。

崩落には十分注意

赤ダレの崖が赤くなっているのは溶岩の鉄分が酸化したため。吹き出したマグマが高温の状態で空気に触れたためこうなったとされています。ちなみに大島の北西部には「赤禿(あかっぱげ)」という同じような色をした岬もあります。

三原山の赤ダレ(伊豆大島)

望遠ズームで少し寄ってみましょう。赤ダレは「三原キャニオン」とも呼ばれていますが、規模こそ及ばないものの確かにカリフォルニアのグランドキャニオンを思わせる雰囲気で、見ごたえがあります。

三原山の赤ダレ(伊豆大島)

なおこの渓谷の下に降りる道はありません。また崩落の危険が大きく、ちょっとした重みでいつ崩れてもおかしくない箇所がたくさんあります。崖の端にはくれぐれも近付かないようにしましょう。

三原山の赤ダレ(伊豆大島)

下の写真は、安全なところを歩いていると思っている時に地面が崩落した時の様子です。三原山は、舗装された山頂遊歩道だけを歩く時は別ですが、ローカットのシューズだとスコリア(火山礫)が足首に入ってきたり、ぶつけたりすると簡単に怪我をするので、ミドルカット以上のシューズがおすすめです。

三原山の赤ダレ(伊豆大島)

今度は赤ダレの左側に寄って右側を眺めてみます。ちなみに左上に見えているきれいな円錐形の島は、利島です。

三原山の赤ダレ(伊豆大島)

崖を覗き込むように撮影してみました(安全には十分に配慮しています)。このあたりの岩は非常にもろいです。

三原山の赤ダレ(伊豆大島)

伊豆大島の三原山は特に登山装備がなくとも、登山靴でなくとも楽しめる道もありますが、火山礫がちりばめられた裏砂漠や表砂漠、内輪山の山腹を歩く時はトレッキングポールがあると便利なので、携行をおすすめします。この日は買い替えたばかりの軽量なNaturehikeのカーボントレッキングポール(レビュー記事)が活躍しました。また、レインウェアも絶対に持っておきましょう。

三原山の赤ダレ(伊豆大島)

赤ダレの景観はやはり特筆すべきものがあるので、三原山を登る方には是非寄り道してほしいところです。私はこの日、島の北東部の大島公園から「テキサスコース」経由で裏砂漠に入り、そこから櫛形山・カルデラ巨石群を経て赤ダレ・幻の池を見たあと「馬道コース」と呼ばれるルートで地層大切断面(通称バウムクーヘン)近くに下山しました(お鉢は何度も見ているのでスキップ)。

■ テキサスコース〜馬道コースは下の記事で紹介しています

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三原山を歩くならこの地図がおすすめ

三原山の地図は、伊豆大島観光・三原山ハイキング本格地図と呼ばれるものがあり、ネットではわからない情報が多いのでおすすめです。岡田港や元町港の売店や、地図センターでも通販で買えます。様々な登山コースが掲載されているので、三原山歩きを検討している方は事前に入手しておいたほうが良いでしょう。

著者
ヤムパパー

秩父・奥武蔵・奥多摩・伊豆諸島がホームグラウンドの低山ハイカー。動植物の写真を撮りながら歩くのが好き。日帰りメイン時々テント泊。著述家・翻訳家

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