Naturehikeの超軽量カーボントレッキングポールを使いはじめました。Sサイズ(110cm)の公称重量が153gと超軽量でありながら、1本約4000円と財布に優しい製品です。筆者はこれまで2本で4000円・1本275gの重いポール(TrailBuddy製品)を使ってきたので、それとの比較を含めてご紹介したいと思います。
当初は、Blackdiamondの超軽量モデル、ディスタンスカーボンZを買うつもりだったのです。スペック的には同じ110cmでペア276gと、Naturehikeの本製品より1本16gほど軽いのですが、価格は税込み¥21,890と高価です。しかも在庫切れになっていることが多く、代替品を探していたところこのNaturehike製品を見つけたのでした。
スペックと外観
Naturehikeの超軽量カーボントレッキングポールは、Amazonの製品紹介ページでは「4段式折りたたみ」となっているのですが、実際には3分割です。
下側から差し込んでいき、最上段を引っ張るとストッパーボタンが出てきて固定されます。しまう時はこのボタンを押して外します。固定感はしっかりしています。固定時にはやや力が要るかなという気はしますが、個人的にはストレスに感じるほどではないです。
サイズはS(110cm)・M(120cm)・L(130cm)から選べます。長さの微調整は、できないタイプです。私は110cmが自分にとって使いやすいことを知っていたので、選ぶ時は悩みませんでした。長さの微調整ができないかわりに、余分なパーツがなくなるので軽量になります。
ストラップの長さ調整はやりやすいです。また引っ張った時にストラップを固定している部分が外れたりすることは、私が買った個体ではありません。グリップはEVAフォームタイプで、掌や指の形状にあわせて控え目に湾曲しています。Blackdiamondのグリップに非常に良く似た形状です。
石突きの部分です。紫(ピンク)色の部分が泥道対応で、ポール本体と一体化しており外せません。黒いプラスチックの道に優しいキャップが付属し、これをはめた状態での重さがこの110cmサイズで実測170gです。キャップを外すと156gで、Naturehikeによる公称重量に近くなります。
キャップを外した時の突起です。ちなみに雪用バスケットは付属しません。また、ソフトケース(実測16g)が付属します。
色は2色あり、私が買ったのはレッド。他にブルーもあります。想像と違ったのは石突きの色で、レッドというよりパープル・ピンク寄りでフェミニンな印象です。ストラップの色は想像していたブラックxレッドで気に入っています。
安価で重いポールに比べてどう違う?
さて実際に使ってみた感想ですが… いやいやビックリするくらい振りが軽い!これまで使っていたTrailBuddyのトレッキングポールは、使いやすくて丈夫で良いものだとは思うのですが、Naturehikeのこの超軽量ポールを使ったらもう後戻りできません。1本あたり105gも軽いと、違いはもう大変なものです。
特に先端が軽いのがよくわかります。これまでは急下降の時以外はトレッキングポールを収納していましたが、このNaturehikeのポールならずっと出して持っていても重さがストレスにならないので、使う機会が増えると思います。
そもそも私はトレッキングポールを積極的に使わない人でした。しかしある時不注意で膝を痛めてしまい、以来下りが厳しく長いハイキングコースでは時々使うようになりました。常用するつもりはなかったので、最初はとにかく安いものを買いました。その後膝はだいぶ良くなったのですが、怪我の予防を含めてトレッキングポールを常用しようかと考え、軽量な製品を探していたのです。
大部分がカーボン製ですが、耐久性は常識的な使い方なら問題にならないと感じます。アルミのTrailBuddyと同じように雑に扱っていますが、全体重を預けるような誤った使い方をしない限り、普通に使えると思います。
TrailBuddyのトレッキングポールは、アルミ製で本当に丈夫ですし、コルクのグリップは握り心地が良く、形状もすごく良いのです。しかし今後使う理由はなくなりました。トレッキングポールを一度も使ったことがない方は、もしかするとTrailBuddyで使い方に慣れてから、自分にちょうど良い長さがわかるようになってから、超軽量な製品に換える手もあるかもしれません。
私は2本買いましたが(2本でも8200円!)、1本売りなので万一怪我をした時だけ使えれば良いという方にもありがたいですね。Naturehikeの製品は他にもテントや寝袋、ダウンパンツや象足なども愛用しています。値段からすると、どれも満足度が高いです。