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SUUNTOのハイキング向けコンパス2製品の比較【A-10NH vs. CLIPPER L/B NH】

私がハイキングで使っているコンパスを2つご紹介します。どちらもフィンランドSUUNTO社の製品で、左がA-10NHというプレートコンパス。右がCLIPPER L/B NHというクリップタイプのコンパスです。

SUUNTO A-10NHとCLIPPER L/B NH

A-10NHは特に目新しい特徴のない、ごく普通のベースプレート付きコンパスですが、磁針の反応も良く安定的に使えています。しかしこれはベースプレートに拡大鏡がないタイプなので(A-30というモデルなら拡大鏡付き)、1/25000地形図の等高線や小さい文字を読む時に、少し苦労するようになってきました。いずれ拡大鏡付きタイプに買い換える時が来るかもしれません。

ところで私の低山ハイキングでは、進行方向の確認にプレートコンパスを必要とするようなことはあまりないです。磁北さえわかれば大体の用が足りるので、SUUNTOのクリップタイプのコンパス、CLIPPER L/B NHで済ませることが多くなりました(プレートコンパスは道のない山や濃霧の中を歩く時は活躍するので、使い方は覚えておいたほうが良いです)。

SUUNTO CLIPPER L/B NH

SUUNTO CLIPPERはその名の通り、ザックの調整ストラップや地図ケース、ウォッチストラップなどにクリップしておけるコンパクトなリキッドタイプのコンパス。N/W/E等の文字は蛍光色で暗い場所でも見やすく、重さはたったの5g(A-10NHは付属のストラップ込みで30g)。

SUUNTO A-10NHとCLIPPER L/B NH

このCLIPPER、基本的には便利に使っているのですが、A-10NHとたまに一緒に確認してみると、稀に磁北表示がずれている時がありました。そんな時は少しだけ揺らす(振る)と安定しました。本体を軽く回転させて2回確認すれば間違いないでしょう。実用的な精度はあると思っています。

CLIPPERはポケットのジッパーを開かなくても手に取れるところに付けてあるので(ショルダーハーネスの長さ調整ストラップなど)、やはり使う機会が圧倒的に増えますね(A-10NHを携行する時は、ウエストベルトのポケットなどすぐ取れる場所に入れるようにしています)。トレッキングポールのストラップに付けるのも良いアイデアですね。

▼ これが今回紹介した製品。型番末尾のNHはNorthern Hemisphereの略、北半球用に調整されているという意味。ちなみに中国製かと思っていたら、どちらもフィンランド製でした。

▼ プレートコンパスなら、拡大鏡付きのほうがやはり便利かなと思います。ちなみに私はたまたまSUUNTO製品を使っていますが、プレートコンパスで最も人気のある定番製品はSILVAのNo.3というモデル。基本性能は他のプレートコンパスと同じ。拡大鏡あり。残念ながら視力が衰えてきたので、遠からずこれらを買う日が来るかもしれません。

著者
ヤムパパー

秩父・奥武蔵・奥多摩・伊豆諸島がホームグラウンドの低山ハイカー。動植物の写真を撮りながら歩くのが好き。日帰りメイン時々テント泊。著述家・翻訳家

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