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MILLET フォルクラ・ストレッチフーデッド・ジャケット 初秋から晩春まで低山ハイキングで重宝する汎用性の高いソフトシェル

5.0

ミレーの「フォルクラ・ストレッチフーデッド・ジャケット(MILLET Forclaz ST Hooded JKT)」を長らく愛用しているので感想を書いてみます。初秋から晩春にかけて必ずと言っていいほど羽織っていく大好きなソフトシェルで、低山ハイキングとの相性が抜群のオールマイティな一着です。

ミレー フォルクラ ストレッチ フーデッド ジャケット

冬はアンダー(ミレーのドライナミックメッシュ)に吸湿速乾インナー、ミドラーとしてその上にフリース、その上にこのフォルクラ(保険でレインウェアかウインドブレーカーを別途携行)。氷点下であってもこれで十分温かく、通気性が良いので蒸れません。晩春・初秋はそこからフリースを引くと一日中着ていられます。

暖かさと通気性のバランスが抜群

ほんのりストレッチ性のある素材で、ゴワゴワしておらず薄手なので岩場での急登などでも動きやすいです。薄手ですが適度なハリもあり、高級感があります。重量もサイズS(欧州XSサイズ)で317g(実測)とかなり軽量なところも気に入っています。

ミレー フォルクラ ストレッチ フーデッド ジャケット

両サイドの長いジッパーのあるポケットはバフやマスク、カメラバッテリーのような小物を入れるのにも重宝するのですが、ベンチレーションとして大きい役割を果たします。フロントジッパーも両開きなので実に細かい体温調整ができます。春の終わり頃からは暑くて常用不向きにはなるのですが、その時でも晴天確定の低山やテント泊ならアウターとして持っていきます。

ミレー フォルクラ ストレッチ フーデッド ジャケット

真冬の山頂でゆっくりする時などはさすがにレインウェアやウインドブレーカーを羽織ったりするのですが、強度の高い歩行中はこれだけで十分。振り返ってみるとマイナス7度でも普通に使えています(裸の稜線などではさすがに冷えてはきます)。泊りがけのハイキングでも、キャンプ地でそのまま快適に行動着として活躍。シームレスに様々な場面で着ていられるのが良い。

裏側はほんのりと起毛になっているので、暖かさを確保できます。しかしこのジャケットの最も良いところは、暖かさと矛盾しているようですが、通気性の良さです。

ミレー フォルクラ ストレッチ フーデッド ジャケット

下の写真では、生地に白い点がたくさん見えます。これは毛玉ではなく、向こう側の光が透けているのです。デッドエアを確保しつつも通気性がかなり良いのはこのためでしょう。外側からはまずまず風を通さないのに、内側の湿気はどんどん外に出してくれます。ちなみに防水ではないのですが、撥水性はあるので冬以外は小雨程度なら困ったことがありません。

ミレー フォルクラ ストレッチ フーデッド ジャケット

耐久性については、もう何十回も洗濯しているのに全然ヘタらず丈夫… と言いたいところですが、筆者の場合、カメラのストラップがいつも擦れている首の部分にほつれが出てきました。しかしこれは少し特殊なケースと言えるので、これで評価を下げるのは少しかわいそうです。この点を引いても満点をあげたいくらい気に入っているソフトシェルです。

ミレー フォルクラ ストレッチ フーデッド ジャケット

低山の定義は様々ありますが、目安として標高2000m以下・暴風雪でない日帰り低山ハイキングなら、適切なインナーとミドルとの組み合わせ次第で快適に行動し続けられる汎用性の高いソフトシェルジャケットです。ただ、もしかするとディスコン商品なのかもしれません。現在セールでかなり安くなっていて在庫も少ないようなので、後継モデルが出るのかもしれませんね。

シルエットは細身でスタイルが良く、一見すると登山ウェアのようには見えないので山以外でも普段使いしています。私はミレーのザック(サースフェーなど)とは少し相性が良くないのですが、ウェアは素晴らしいものが本当に多いなと感じます。アンダーはもちろん大人気の定番・ドライナミックメッシュ。パンツも1年中ミレーだったりします。

著者
ヤムパパー

秩父・奥武蔵・奥多摩・伊豆諸島がホームグラウンドの低山ハイカー。動植物の写真を撮りながら歩くのが好き。日帰りメイン時々テント泊。著述家・翻訳家

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