小物類登山用品の話題

CARRY THE SUNのソーラーランタンは点けっぱなしでも一晩持つから気兼ねなく使えて便利

5.0

キャリー・ザ・サン(CARRY THE SUN)の「ソーラーランタン」を半年ほど使ってきたので感想をご紹介します。サイズやタイプがいくつかあるのですが、私が選んだのはスモールサイズ・ホワイトボディ・ウォームライト(暖色光)というタイプです。他に少し大きいミディアムサイズや、光線がより昼光灯に近いクールブライトというタイプもラインナップされています。

キャリー・ザ・サン(CARRY THE SUN) ソーラーランタン

ソーラー充電オンリーでシンプルさに全振り

重量は筆者所有のスモールサイズでわずか57g(実測値)。使用時は9cmx9cmのキューブ状ですが、たたむと1cmほどの薄さになり、ザックの隙間に入れやすいのも長所。天井と底にそれぞれループがあるので、テントやタープのガイラインやザックの背中に吊るして太陽に向け、充電しておくことができます(下の写真のカラビナは付属しません)。

キャリー・ザ・サン(CARRY THE SUN) ソーラーランタン

フル充電するには、スモールサイズの場合で直射日光に6時間当てる必要があります。ソーラー充電製品全般について言えることですが、直射日光でないとなかなか充電されないのがネックなので、同じ場所で数日間テント泊する場合は太陽の位置を意識して設置しておくのが良いです。なおUSB充電機能はありません。

キャリー・ザ・サン(CARRY THE SUN) ソーラーランタン

文字を長時間読まないなら必要十分

発光モードは「強・弱・点滅」の3つ。ランタイムは強で10時間、弱で13時間です。強と弱はランタイムだけでなく照度も大きくは変わらない感じなので、私は強で使うことが多いです。

キャリー・ザ・サン(CARRY THE SUN) ソーラーランタン

文庫本をじっくり読んだり、地図を長時間眺め続けるには強モードでも少し力不足で、暗めです。しかし手に持って近付けて、紙の上を移動させながらであれば数分間文字を読むことは可能です。

キャリー・ザ・サン(CARRY THE SUN) ソーラーランタン

周囲に白いビニール袋などの光を反射しやすい物体があると光線を少しだけ増幅できます。テント内でモノを探したりするには十分な明るさではありますが、それ以上は期待しないほうが良いでしょう。私は夜間これを常時点灯させておき、文庫本を読みたくなったら超軽量なヘッドランプ(ペツルのBindi)を頭に巻いて読むことが多いです(下の写真はキャリー・ザ・サンのみ使用)。

キャリー・ザ・サン(CARRY THE SUN) ソーラーランタン

より明るく感じられるらしい「クールブライト」と悩んだ挙句、せっかく自然の中で過ごすのだからという理由で、光の色が優しく温かいと思われるウォームタイプを選びましたが、ウォームでもやや白色光寄りだなと感じるのでこれで正解だったと感じています。ウォームのほうが個人的には心が落ち着きます。

ランタイムは大満足

強でランタイムが10時間なので、冬場なら仮に夕方5時から就寝する10時頃までの5時間使うとして、2晩持つ計算です。実際に使い続けてきて、いまのところ確かに10時間は持っています。下の写真はDoDライダーズワンポールテントの内部に吊るした状態を外から撮ったもの。防水防塵(IP67仕様)なので外のガイロープのそばにポンと置いておくのもあり。

キャリー・ザ・サン(CARRY THE SUN) ソーラーランタン

2泊なら出発前に自宅のベランダで充電しておけばそれで持ちますし、2日目は一応現地でも充電させておくので、2泊3日で電池切れになったことはまだありません。1泊だけなら朝までつけっぱなしにしておくこともあります(眠る時はアイマスクを使う)。下の写真は、タープポールの先端にこのランタンをひっかけて充電させているところ。

キャリー・ザ・サン(CARRY THE SUN) ソーラーランタン

UL派のメインにも、サブの環境灯にも

私はほぼメインとして使っていますが(ヘッデンは併用するものの)、キャリー・ザ・サン単独で使うというより、サブとして他の何らかのライトや別のランタンと組み合わせて使うのが一般的かもしれません。3泊以上する場合は、曇天で充電できない状況を考慮する必要もあります。

軽量コンパクトなランタンとしてはGoal ZeroのCrush Lightがソーラ充電に加えてUSB充電にも対応しており、人気があると思います。ただしGoal Zeroをソーラーで満充電させるには20時間必要で、ソーラー充電はおまけという感じが否めませんし、ランタイムもあまり長くありません。

キャリー・ザ・サンはUSB充電を廃して潔くミニマル・ULな仕様に振ってあるところが気に入っています。かなり雑に扱っていますが、壊れる様子もなく私の用途では十分に活躍してくれているので、不満はまったくありません。ミディアムも買い足して2台運用するのもありかな、とも考えています。ロングセラーだけあって、非常に枯れた良い製品だと思います。

著者
ヤムパパー

秩父・奥武蔵・奥多摩・伊豆諸島がホームグラウンドの低山ハイカー。動植物の写真を撮りながら歩くのが好き。日帰りメイン時々テント泊。著述家・翻訳家

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