小物類登山用品の話題

Morakniv CompanionとFishing Comfort Fillet【バトニングと調理】

私がテント泊やキャンプで主に使っているナイフの感想を書いてみます。スウェーデンのMorakniv(モーラナイフ)から出ている「Companion(コンパニオン)」と「Fishing Comfort Fillet(フィッシング・フィレ)」というモデルです。ナイフには全然詳しくないのですが、安いわりに良いものだなぁ、と感じます。

モーラナイフ コンパニオンとフィッシング・フィレ

Companionはバトニングやクラフト向き

「コンパニオン」はモーラナイフの中でも最もスタンダードなモデルで、刃厚2.5mm。私は薪割り(バトニング)をしたり、フェザースティック作りで遊ぶ時に使っています。下の写真のような細さの薪であれば割る必要もないのですが、紹介写真として撮ったもの。太い薪でも刃を当てて先端側の背を他の薪でガンガン叩いていくと、上手に割れてくれます。かなり丈夫ですよ。

モーラナイフ コンパニオン

購入時の切れ味はいまひとつで、厚みもあることから食材のカットなどには向いていないと思います。研いでも切れ味が劇的に良くなることもありません。ただナマクラ状態でも、薪割りで不便に思ったことはありません。食材も「切れないことはない」ので、焚火をする時はこれ1本だけ持っていくことが多いです。

実測重量は本体のみで83g。シース(ケース)込みで117gです。

Fishing Comfort Filletは食材のカットに良し

「フィッシング・フィレ」は刃厚1.3mmのモデルで、調理するなら断然こちらのほうが使いやすいですね。私は釣りをしないので魚の切れ味については語れませんが、肉や野菜を切る時は重宝します。ネギの小口切りも簡単。これは「コンパニオン」と違って購入時から切れ味が良かったです。

モーラナイフ フィッシング・フィレ

実測重量は本体のみで62g。シース込みで94gとコンパニオンより20gほど軽め。

モーラナイフ フィッシング・フィレ

登山なしで純粋にキャンプ活動だけを楽しむ時は両方持っていく時もあるのですが、登山が絡む時はどうしても重くなってしまうので、焚火もするなら「コンパニオン」のみ。焚火なしで自炊するなら「フィッシング・フィレ」のみ。ということが多いです。

持ち手はどちらもラバーグリップで、握り心地が良いです。デザインも好みですし、値段も安いのでつい集めたくなります。

おまけ:SK11のノコギリとVICTORINOXのマルチツール・ナイフ

ついでに私が使っているノコギリとマルチツール・ナイフもご紹介します。

ノコギリも普通のキャンプ場で焚き火する時はほとんど出番はないのですが、SK11の「S120-M」が気に入っています。手で折るには太すぎる長い枝をカットする時に使います。このモデルは刃渡り120mmの木工用で、実測重量は137g。コンパクトにはなりますが、ずっしり重い。

SK11 替刃式折込鋸 刃渡り 120mm 木工用 S120-M

このタイプの折りたたみノコギリではシルキーの「ポケットボーイ」が圧倒的人気ですが、「ポケットボーイ」は最小サイズが130mmであり、万能目の重量は180gとこれよりもやや重いのです。このSK11 S120-Mは切れ味良く、普通に使えます。120mmで作業性が劣る感じも、個人的にはありません。

あとはヴィクトリノックス。料理らしい料理をしないテント泊であれば、ヴィクトリノックスのマルチツール・ナイフで十分用が足りたりします。中身が取り出しにくいカップヌードル・リフィルの容器に切れ目を入れたり(ハサミがある。切れ味良し)、爪を研いだり…

VICTORINOX ナイフ アウトドア クラシックSD

丁寧に作業するならナイフでネギの小口切りも行けます。

しかも両サイドにはプラスチック製のつまようじとステンレス製のピンセットが仕込まれています。手に棘が刺さった時に便利。というわけでテント泊ありの登山でいちばん携行頻度が高いのがこのヴィトリノックスだったりします。実測重量はたったの21g。登山用のファーストエイドバッグには大体いつも入れてあります。

著者
ヤムパパー

秩父・奥武蔵・奥多摩・伊豆諸島がホームグラウンドの低山ハイカー。動植物の写真を撮りながら歩くのが好き。日帰りメイン時々テント泊。著述家・翻訳家

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