Amazonで「有名ブランドだけれど値段が安い」ランニングシューズを物色すると、一番人気は4000円以下で買える「アシックス JOLT 3」であるように見えます。しかしもう少しだけ良いものにしようと思い、1000円ほど上乗せして「New Balance M411」というシューズを買ってみました。この夏、都市部でのウォーキングとランで300kmほど使ってきたので感想を書いてみます。
山に行けない時の脚力維持に
そもそもなぜこうしたシューズを買ったかというと、私が好んで訪れるエリアの低山は夏のあいだ蒸し暑く、あまり行く気になれないのです。高山に行けば涼しいのですが、頻繁には行けません。しかし山行が途絶えると脚力が落ちてしまうので、近所を毎日10km前後歩いたり走ったりすることにしました。都市部での10kmは山での2km程度の感覚なので、体力的には楽勝です。
トレランシューズでも快適に歩いたり走ったりできるのですが、せっかくの山用高級シューズのソールが減ってしまうのがもったいないので、履き潰しても構わない値段のシューズが欲しかったのです。ニューバランスはデザインも好みです。
クッション性少なめ・品質は合格
ぱっと見た感じではソールはぶ厚く見えるのですが、実際は愛用しているSalomonのトレランシューズに比べるとクッション性はかなり少なく、路面の硬さが伝わってきます(むしろこのほうがハイカーのトレーニング用としては好都合)。しかし不快かというとそうでもなく、2〜3日目ですぐに慣れました。ウォーキングはもちろん、ランでも申し分なく使える印象です。
ソールの減りはやや早めかなと思いました。これは200kmほど使った後の写真だったと思います。夏を2シーズン使えたら十分元が取れそうです。
アッパーは全体的に薄めのメッシュで、通気性はすごく良いですよ。インソールもちゃんと立派なものが入っています。高級感はないのですが品質上は不満がなく、良い買い物をしたと思いました。
サイズ選びは要注意
しかし気になったのは、サイズです。Amazonのレビューを読むと「ワンサイズ上でちょうど良い」という意見が複数見られるのですが、不思議なことに私の場合、通常サイズを買ったところ逆に0.5cmほど大きく感じました。たとえばSalomonのシューズならどれも25cm(US7/EUR40)で私にはちょうど良いので、New Balance M411も25cmを買ったのですが、確実に大きい!
爪先が余り、幅もやや広め。しかしこのシューズは25cm以下のサイズがありません。後で厚めのインソールを追加して調整すれば良いか、と考えていたのですが、体調管理が目的で10km程度歩いたり走ったりするだけなら足が痛くなるわけでもないので、結局そのまま使っています(厚手のソックスを組み合わせてはいます)。最高で20km走りましたが大丈夫でした。
値段を考えると不満は全くないですが、サイズ感だけ謎ですね。どちらかというと「小さく感じるのでワンサイズ上がおすすめ」という人のほうが多いのです。私は真逆。Amazonレビューを詳しく読んでいくと、現行モデルは旧モデルよりもサイズが少し大きくなったのではないか? と思わせる感想を見かけました。2022〜23にかけて、サイズが微妙に変わったのかもしれません。
AmazonのPrime会員なら「Try before you buy」(購入前のお試し制度)が使えるので、サイズ違いを複数注文して、タグを切らずに室内で丁寧に試着してみるのが良いでしょう。サイズが合うものだけ手元に残し、合わなかったものは返品できます。