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SEA TO SUMMITの食器「デルタボウル」はフタなしとフタありのどちらが良い? 買う前に知っておきたい特徴と使用例【チキンラーメン・弁当箱】

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SEA TO SUMMITの食器「デルタボウル」をレビューします。このデルタボウルにはフタなしのバージョンとフタありの「ウィズリッド」バージョンがあります。果たして買うならどちらが良いのか? どんな用途に向いているのか? 一緒に見ていきましょう。

SEA TO SUMMIT デルタボウル

チキンラーメンに絶妙なサイズ感

デルタボウルの公称容量は800mlです。しかしそれはヒタヒタ近くまで満たした場合です。容器の内側に「100ml/250ml/500ml/750ml」の目盛りがあり、750mlは天井からわずか2mmくらいの位置。液体を入れるなら500ml程度が実用的な容量のボウルです。

SEA TO SUMMIT デルタボウル

これは「チキンラーメン」を作る時に絶妙なサイズ感なのです。チキンラーメンは一般的に400ml程度のお湯で作りますし、ラーメン自体も容器に余裕を持って収まります。麺がちょうどかぶるくらいの湯を注げば、400ml前後になります(たぶん)。卵やネギなどをトッピングしていても、溢れません。チキンラーメンのために設計されたボウルではないかと思えるほどです。

SEA TO SUMMIT デルタボウル

あと優れているのが取っ手です。指で良い感じにつまんでホールドできて、持った状態で食べやすいですし、移動時はカラビナに引っ掛けておいたりもできます。

ちなみに熱湯と食洗機には対応、電子レンジは非対応、BPAフリーです。

フタ付きを買う意味は…すごくあった!

さてこのデルタボウル、私は最初フタなしバージョンを買いました。フタなんか無駄な重量増だろう、チキンラーメンを作るにしても地図とかビニールをのせておけば良いじゃないか… と思っていたのです。

SEA TO SUMMIT デルタボウル(ウィズリッド)

しかしその後、カラスや猫の多いキャンプ場で過ごしたり、テントの中に砂埃が入ってきた時に「フタ付きにしておけばよかった」と思うようになりました。屋外で食べる時も一時的にその場を離れたり、固形物の食べかけを次の食事時まで保管しておく時にも役立ちそうだとも思いました。

というわけでフタ付きの「ウィズリッド」も後日買い増して使いはじめたのですが、付属のフタが思ったよりも立派なもので、驚きました。のせるだけのフタかなと思っていたのですが、逆さにしても落っこちないとまではいかないものの、結構グリップが効いてタイトめにはまってくれます。これ、立派なお弁当箱になるじゃないですか。

SEA TO SUMMIT デルタボウル(ウィズリッド)

あらかじめカットしたチーズやサラミ、ナッツやデーツなどの軽食を入れて持って行く時も便利でした。フタ付きはこんなふうにお弁当箱的に使えるのも良いです。フタ自体を取り皿として使えるところも、遠征先のスーパーでお惣菜やお刺身を買って食べる時に便利でした。

SEA TO SUMMIT デルタボウル(ウィズリッド)

重さはやや個体差あり?

短所を挙げるとするなら、複数のデルタボウルを完璧にはスタッキングできないところ。半分強はスタックできますが、ピタッとは重なりません。

あと重量が個体によってかなり違うかもしれません。私のパシフィックブルー(フタなし)は実測で77gなのですが(公称重量78g)、オレンジのウィズリッドをフタなしで計測すると90gです。ウィズリッド版のボウル本体はフタなし版と何ら違いがないように見えるので、個体差だと思います。なおウィズリッドはフタ付きで実測154g。公称重量は…134g。あれれ、20gも違う。

私は構わないのですが、誤差が大きいですね。それと、パシフィックブルーはウェブでの商品サンプルがエメラルドグリーンっぽく見えるものもありますが、実際はもう少し暗めの色です。

とっても気に入って使っています。ウィズリッド(フタ付き)版はあまり流通していないようですが、複数日テント泊する場合は、私の経験からするとウィズリッドのほうが便利だと思います。カラーは、フタなしの場合はオレンジ・パシフィックブルー・グレーの3色。ウィズリッドだとオレンジ・パシフィックブルーの2色があります。

ご参考までに、下の記事でレビューしたSEA TO SUMMITのX-ポットケトルは、このデルタボウルの中に収納できますよ(フタもできます)。こちらも是非お読みいただければ幸いです。

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著者
ヤムパパー

秩父・奥武蔵・奥多摩・伊豆諸島がホームグラウンドの低山ハイカー。動植物の写真を撮りながら歩くのが好き。日帰りメイン時々テント泊。著述家・翻訳家

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