ザック・バッグ類登山用品の話題

SEA TO SUMMITのコンプレッションドライバッグは寝袋を小さくできるだけでなく形も整えやすいから好きだ

4.5

私が寝袋などの寝具の収納用に使っているコンプレッションバッグがすごく良いものなので、紹介します。アウトドア用品の老舗SEA TO SUMMIT(シートゥサミット)の「ウルトラSIL eVENT コンプレッションドライサック」という製品です(名前が長い)。

Sea to Summit Ultra-Sil eVent Compression Dry Sack

大きい特徴は2つありまして、1つは防水であること。濡らしたくないダウン製品にはピッタリですね。もう1つは透湿性があること。ん、ドライバッグなのに「透湿性」とはどういうことだろう? と疑問に思ってしまいますが、これは「エア抜きができる」ことを意味します。エア抜き用のバルブなどは付いていないのですが、生地自体が空気を通すようになっているのです。

どのくらいコンパクトになるか

下は筆者がちょっとしたテント泊やキャンプで普段使いしているNaturehikeの3シーズン用テント(CW400。公式には4シーズン対応ですが事実上3シーズン対応製品)、あとダウンパンツを、「eVENT コンプレッションドライサック」に雑に突っ込んでみた様子です。

Sea to Summit Ultra-Sil eVent Compression Dry Sack

使い方は一般的なコンプレッションサックと同じですが、空気が抜けてくれるのでストラップを楽に締め上げることができ、その気になれば下のような球体になるほどまでに寝袋を圧縮できます。

Sea to Summit Ultra-Sil eVent Compression Dry Sack

球体は充填率が良くない

ただ、寝袋や衣類は圧縮できればそれで良い、というものでもなかったりします。直観的には圧縮してコンパクトにすればするほどザックの中に余裕ができるように思ってしまいますが、このような「球体」にしてしまうと、空間に隙間なく充填することはできません。板のような形状・箱のような形状にかたちを整えたほうが、他の荷物をより多く入れられることが多いです。

円と平面充填

円や球体は平面・空間充填率が低い

空いたところに靴下とかタオルとか他に必要なものを詰めると良いのかもしれませんが、それはそれで手間です。

この「eVENT コンプレッションドライサック」なら、体重をかけて膝で上に乗るとかなり柔軟に整形することができます。私の場合は、下のような板状にしてザック内のドライバッグの底に水平にして入れることが多いです。

Sea to Summit Ultra-Sil eVent Compression Dry Sack

コンプレッションバッグ自体は、他にISUKAの「ウルトラライト・コンプレッションバッグ」など複数持っているのですが、私にとっていちばん使いやすいのはSEA TO SUMMITのこの製品です。エア抜きできるのがやはり良く、ザックに合わせてかたちを整えやすいところが最大の魅力です。

私が使っているのはサイズ「M(15リットル)」で、これに先述の3シーズン用テントのほか、ダウンパンツやテントシューズも入ります。重さはMで実測88gです。ダウンの3シーズン用寝袋ならMサイズでOK、化繊の寝袋ならL、ジャケットなどの衣類ならS、というのがサイズ選びの時の大まかな目安だと思います。なお生地は30デニールナイロン。

SEA TO SUMMITの製品はこの他にもピローやリアクター(フリースライナー)、ザックのインナーライナーとして使っているドライバッグなど複数愛用していますが、どれも満足感が高いですね。この「eVENT コンプレッションドライサック」は特に気に入っているものです。コンプレッション・ストラップがひっくり返ることも少なく、使いやすいですよ。

著者
ヤムパパー

秩父・奥武蔵・奥多摩・伊豆諸島がホームグラウンドの低山ハイカー。動植物の写真を撮りながら歩くのが好き。日帰りメイン時々テント泊。著述家・翻訳家

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