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ピコグリルっぽい2000円の中華製焚き火台はちゃんと使えるのか【SxoSyo製品・差額1.2万円】

有名な焚き火台に「ピコグリル 398」というモデルがあります(スイスのブランド)。これにそっくりな焚き火台が各社から出ているのですが、この記事では私が最近使っている「SxoSyo 一台3役 焚き火台 コンパクト」という製品をご紹介します。基本的に、値段を考えたら文句をつけるところはありません。

SxoSyo 一台3役 焚き火台 コンパクト

本家製品との差額は1.2万円 重量は100g増

「ピコグリル 398」とこの「SxoSyo」製品は、外見も寸法もよく似ています。大きい違いは2つあり、まず「ピコグリル 398」は実勢価格14000円、「SxoSyo」は2000円前後です(私は2280円の時に買いました)。12000円も違うわけです。これはさすがに大きい。

SxoSyo 一台3役 焚き火台 コンパクト

両者の重量・サイズ・価格を表形式で下にまとめてみました。なお「SxoSyo」は付属の串(スピット)2本とケース込みの実測重量が654gなのですが、「ピコグリル 398」の公称重量は串・ケースなしなので、それと合わせた数字を記載します。

重量(串・ケース除く) サイズ 実勢価格
SxoSyo 焚き火台 463g(実測値) 38.5cm x 27cm x 20 cm ¥2,280
ピコグリル 398 365g(公称値) 38.5cm x 26cm x 24.5cm ¥14,000

こうやってみると、串・ケースを除く本体部分の重量がほぼ100g違うことがわかりますね。安価な「SxoSyo」のほうがもちろん重いです。スピットとケースで重量が極端に違ってくることはないと思うので、大体100g〜120gの違いになるのではないかと推測します。

問題なく使えて耐久性も良い

「SxoSyo」の焚き火台としての機能は普通に合格だと思います。付属のスピットは柔軟性があり、シエラカップもマグカップも行けます。

SxoSyo 一台3役 焚き火台 コンパクト

耐久性もバッチリで、一晩中薪を燃やしていてもこびりつきもありません。フレームはガタつきもなく、安定感はあります。プレートの設置も特に難しいところはありません。

SxoSyo 一台3役 焚き火台 コンパクト

このタイプの焚き火台は、焚き火初心者でも大きく長い薪を安定的に燃やせるのが良いですね(焚き付け→細い枝→太い枝、の順番にのせるなど、焚き火の基礎は知っておく必要はあります)。

SxoSyo 一台3役 焚き火台 コンパクト

この記事で紹介している写真はどれも、直火OKのキャンプ場で撮影したものですが、灰を処理する必要がある場合、焚き火台を斜めにしてザーッとゴミ袋の中に流し込めるのも便利です(直火NGの時は下に防火シートを敷いておくのをお忘れなく)。

SxoSyo 一台3役 焚き火台 コンパクト

掃除も簡単で、使いやすい良い焚き火台だと思います。これまでの使用時間から考えると、プレートの素材はちゃんとしたものが使われていると思います。

SxoSyo 一台3役 焚き火台 コンパクト

ただし一つだけ欠点、というか注意点を挙げておきます。この製品に限ったことではないのですが、焚き火台は素手で扱うと、とても薄い鉄板のエッジで手を切ることがあります。金ヤスリなどでバリ取り、というか鋭利な周辺部をナマクラにしておいたほうが良いです。

このタイプの製品で手を切りやすいことは、私は以前から身を持って知っているのですが、この焚き火台の表面に(購入時に)貼ってあった青いビニールシートを素手で剥がそうとした時、スパッと手を切ってしまいました。そのため、購入直後から手袋をして扱うことをおすすめします。そこだけは注意しておいたほうが良いですね。組み立て時もグローブ必須です。

付属のケースに入れた時のサイズは横33cm(中に余裕があるので実質28cm)、縦は23cmぴったり。ほとんどのザックの背中側に入れておけると思います。

100gの軽量化のために1.2万円を多く払えるかどうか、が購入時の主なポイントになるでしょう。私の場合、この大型の焚き火台を使う機会は年に数回なので(他にも小枝などを燃やすのに良い小さいネイチャーストーブを使うことはあります)100gの重さなら許容できる感じです(浮いたお金で少しでも多く旅行をしたい)。

しかしキャンプの頻度が高い方・軽量さを重視する方であれば、100gは見逃せない重量増になることは普通にあるでしょうから、その場合は本家ピコグリルを検討する、ということになるのでしょう。そこは個々人の価値観次第だと思います。

著者
ヤムパパー

秩父・奥武蔵・奥多摩・伊豆諸島がホームグラウンドの低山ハイカー。動植物の写真を撮りながら歩くのが好き。日帰りメイン時々テント泊。著述家・翻訳家

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