山と食

生たまごと未カットのネギを山の夕食用に持っていく

私はたまごが大好きなので、普段は毎日4個くらい食べます(栄養が素晴らしいことも理由)。日帰りハイキングでは食事のための大休止を取ることが少なくなりましたが、テント泊のある山行やキャンプでの夕食時、フリーズドライ食品(棒ラーメンやリゾッタ)を食べます。それだけでは物足りないのですが、たまごとネギがあると満足感は300%くらい上昇します。

生たまごを運ぶグッズ

生たまごを壊さずに運ぶグッズは各社から出ており、私はサイズ感からロゴスの「トレック・エッグホルダー」という製品を使っています。夕食時にたまごを食べられればそれでいいので、2個入りのこのサイズがちょうどいい(体力消耗が予想される時はこのホルダーx2でたまごを4つ持っていくことも)。ザックで運んでいて殻が割れたことは1度もありません。重さは実測で28gです。

ロゴスのトレック・エッグホルダー

ところで、最近はたまごの値上がり幅がすごいので不安になります。鳥インフルエンザによるニワトリ様の殺処分が原因と言われていますが、海外でも値上がりしています。不況と関係があるらしい。以前は198円で買えたパックが、最近では300円します(東京)。50%の上昇はさすがに経済がヤバいのではないかと思わされます。たまご=物価の優等生は過去の図式になりつつあるのか。

現地でネギを刻む

個人的にたまごは半熟がおいしく感じられるので(消化吸収も良い)、棒ラーメンが茹で上がる少し前に生卵を入れ、良い加減になるまで煮込みます。さらに、刻んだネギを加えます。SNS映えのまったくしない地味なラーメンですが、これがうまいんだな〜!!(これに生たまごを加えることもあります。疲労回復に最適)。

たまごとネギを入れたラーメン

ネギは長いものを3分の1程度の長さにカットしたものをラップに包んで持っていき、簡易な薄いまな板(キャプテンスタッグ)とモーラナイフで調理直前に刻みます(サバイバル登山家の服部文祥氏はザックのサイドポケットにフルサイズのネギを差していたりします。やはり食事に薬味は欠かせないのでしょう)。

以前はカット済みの小さい袋入りネギをコンビニで調達・持参していたこともあるのですが、野菜はカットした瞬間から酸化が進むので、風味の良さは食べる直前に刻んだネギとは比べものになりません。コーヒーは淹れる直前に豆を挽いたほうがおいしいのと同じ理屈です(カットしたり砕いたりすると空気に触れる=酸化する面積が増えてしまう)。

たまごとネギが入るだけで、私の食事は本当に豪華になります。ネギは嫌いな人も少なくないかもしれませんが、苦手でない方なら多少面倒でも幕営時の料理で使ってみてはどうでしょうか。生姜も汁物の味わいが深くなります。塩味ベースの米に散らしてもおいしさ爆増です。

私の調理用ナイフはモーラナイフのフィッシング・フィレですが(購入時からよく切れる)、こういう用途ならエルドリスのようなより小型のものでも十分だと思います。

著者
ヤムパパー

秩父・奥武蔵・奥多摩・伊豆諸島がホームグラウンドの低山ハイカー。動植物の写真を撮りながら歩くのが好き。日帰りメイン時々テント泊。著述家・翻訳家

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