式根島(東京・伊豆諸島)で唐人津城(とうじんづしろ)や神引(かんびき)展望台などを歩いた日、「みやとら」という島で有名なスーパーさんで「たたき丸」という地元のB級グルメを食べました。これが「やーはうんめーかった」(=すごく美味しかった)のでご紹介します。
「みやとら」でしか食べられないご当地グルメ
まず「みやとら」の場所ですが、島の中での位置は大体下のところ。どちらかというと東の海岸寄りです(わりと近くには名所「まいまいず井戸」があります。ちょっと下るけど)。村のメインストリートとも言えそうな坂道を北から下り、突き当たりになった道を左に入るとすぐ見えてきます。
みやとらが面する路地も海に向かってすごい下り坂になるところです。ずっと下っていくと石白川海水浴場に至る道です。
お店前の看板には「やーはうんめーから いちどくっちみち」と書かれていました(絵も字もうまい!)。「やたらうまいから いちどくってみろ」という意味でしょう。新島・式根島の方言は内地の東京弁に比べると可愛いサウンドのものが多く、「ちーちっち」で「連れてって」という意味になります。「て」が「ち」に変化するのでしょう。「くっちみち=くってみて」というわけです。
具材はあしたば・くさや・ハムチーズの3つ
噂には聞いていた「みやとらのたたき丸」、私が入店した時はお昼をかなり過ぎていたせいか、残りわずか2個!なんとか「あしたば」と「くさや」の2種類をゲットできました。他に「ハムチーズ」味もあるようです(食べたかったなぁ。絶対うまいはず)。みやとらはお弁当や生鮮食料品、お菓子など品揃え豊富な全日食チェーン系のスーパーで、島の主要インフラといった雰囲気です。
下がその「たたき丸」。外観はまるでたこ焼きかつくねのようです。写真では見づらいですが「あしたば」と具材の刻印があります(凝ってる!)。
名前以外は全く事前知識がなかったので、どんなものだろうと食べはじめると「外側を揚げた小さいおにぎり」のような雰囲気でした。
食べ進めると、中にあしたばが!うまい! ほんとかわいいミニおにぎりという感じです。油分も採れるので腹持ちの良いおやつ、というか、3個も食べたら立派な昼食になると思いました。
こちらは「くさや」のたたき丸です。
割るとむわっ、とくさやの強烈な匂いが漂います。勿論最高にうまい!(私はくさや大好きです。ちなみにくさや発祥の地は新島であるという説があり、連絡船「にしき」で10分程の距離にあるこの式根島は「新島村式根島」です。式根島もほぼ「くさやの本家本元」と言って良さそうです)。
みやとらさんの店舗前には大きい白いテーブルとベンチが2組あり、そこに掛けてゆっくり食べられました。式根島を訪れたらここに足を運ばない手はないと思います。確かに他で食べられないようなものだと思ったので、特別感が強いです。
お店の入口付近には「たたき丸」のキャラクタークッションのようなものが飾られていました。目がひし形でかなりイケているゆるキャラだなと思います。式根島観光大使の「みやびちゃん」とあわせて売り出したら結構人気が出るんじゃないかと思いました(人形やキーホルダーがあったら買いたい)。
みやとらさんが面する路地では立派な猫を数匹見かけました。新島や式根島はかわいい地域猫が多いですね。
余談ですが、式根島はみやとらも含めてキャッシュレス決済を導入している店が予想外に多くて驚きました。伊豆諸島では数年前からPayPay等のQRコード決済に対応するお店が少しづつ増えてきてはいますが、式根島ではそれに加えてクレジットカードも交通系ICカードも使えるところが多い印象でした。隣の新島よりも進んでいるくらいです。
■ この記事はお役に立てましたでしょうか? もし当サイトの記事が何らかのお役に立てたようでしたら、日用品などのお買い物の際など、サイト内のAmazonリンクからお店に行っていただけると大変励みになります