奥多摩の雲取山避難小屋(2004.1m)の様子をご紹介します。以下はいずれも筆者が2023年5月中旬に立ち寄ってみた時の写真で、東京都最高峰の雲取山(2017m)から尾根を南に100mほど下りはじめると見えてきます。雲取山荘(テント場紹介記事)からの距離は約760m。
雲取山頂から近いものの緊急避難時の利用が想定されている小屋なので、あらかじめここに泊まることを前提にするのはNGとされています(奥多摩ビジターセンター公式サイトをご参照のこと)。
大事に使われている印象
南側斜面が若干崩れかけているように見えますが、土台はかなり頑丈そうです。
内部を覗いてみました。入口はスライド式の重厚な木製ドアが2重になっています。土間は広く、シューズの脱ぎ履きはとても楽そうです。消火器・スコップ・温度計・小鏡・時計がありました。
中はものすご〜く清潔です。大事に使われれきたんだな、と思わされます。収容人数は20人とされています。いつか泊まってみたいものですが、遭難しかけない限り機会はなさそうです。あと水場も基本的にはないようです。寝具は掛け布団1つ、枕が2〜3個ありました(基本的に寝具なし。たまたまあったものかもしれません)。
トイレは尾根の反対側にあります。すぐ近く。男性用小便器がひとつ、男女共用個室がひとつ。ステンレス製の便器で、清掃してくださっている方には本当に感謝ですね。
しかし筆者が立ち寄った5月中旬はハエの数が大変なことになっていて、和式の個室を使ったら精神的に相当なチャレンジになりそうな気がしました。でも使わせてもらえるだけありがたいですね。専用の紙も備え付けられていました。
眺望も抜群
小屋の西側に回ってみましょう。奥多摩駅近くまで続く石尾根縦走路の端っこであることを再認識。
下の写真の右側に見えているのは、山梨県による雲取山の山頂標識です。西進すると奥秩父主脈縦走路で、飛龍山方面。三条の湯に行く場合もそちらです。
これから筆者が下っていく南面の風景。それにしてもいい眺め。
下は、七ツ石山の山頂から望遠レンズで撮影した雲取山避難小屋です。かなり見晴らしの良いところに建っているのがわかります。
この時は満員御礼のゴールデンウィークを避けて雲取山を目指したのですが、ガスが出ていて南アルプス方面の眺望はまずまず、という感じでした。それでも、奥多摩の石尾根はいつ歩いても気持ち良いですね。私がいちばんよく歩く奥武蔵では味わえない風景です。この後は七ツ石山小屋に立ち寄ってから、鴨沢バス停に下山しました。