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E-M5 mark IIIの電源ON/OFFレバーの接触不良はこれで治りました【OLYMPUS E-M5 mk3 /OM-SYSTEM OM-5】

山歩き・ハイキングで長年愛用しているOLYMPUS OM-D E-M5 mark IIIの電源レバーが接触不良を起こすようになりました。レバーをON側に上げても、電源が入らない時が出てきたのです。しかし、ある方法で簡単に治ったのでご紹介します。

OLYMPUS E-M5 mark III

筆者がハイキング・登山で愛用しているOLYMPUS E-M5 mark III

イソプロピルアルコールを垂らす

私の場合は、1)イソプロピルアルコールをスポイトで吸いこみ、2)レバーと軍艦部の隙間に垂らし、3)レバーをカチカチとON/OFF方向に動かす、というシンプルな方法で解決しました。ドボドボ、ではありませんがポタポタと数滴、精密機械にこの量の液体は大丈夫なのか、と心配になるくらい垂らしました。垂らした後はカメラを何度か斜めに傾けたり、電源レバーをカチカチ。

OLYMPUS E-M5 mark III

イソプロピルアルコールは不純物を残さずに揮発するので、基本的にメカには無害です。私は以前、ジャンクで購入した機械式一眼レフカメラ・OM-1のスローシャッターの不具合も、スローガバナーにイソプロピルアルコールを同じように吹きかけるだけで復活させた経験があります。今回もその手が効くのではないか、と考えたのです。

不具合があった時の症状

ちなみに不具合があった時の症状をあらためて説明すると、電源レバーをON側に上げても入らなかったり、入ったと思っても急にOFFになったりするというものでした。レバーがONの位置で電源が落ちてしまった時は、レバーをさらに上に、少しだけ押し上げると電源が入るので、内部でのメカニカルな接触不良を疑いました。

OLYMPUS E-M5 mark III

結果的にイソプロピルアルコールで解決したことを考えると、部品が消耗したとか、剥離・脱落しつつあるとかそういうことではなく、ホコリ・チリ・鉱物のような異物が接点まわりに蓄積していたのかなと思います。イソプロピルアルコールが洗い流してくれたのでしょう。

このE-M5 mark IIIはかなり酷使してきたので「もはやこれまでか」と思い、修理に出すことも考えたのですが、結局のところ基盤交換になるらしく、OMデジタルソリューションズのサポートページによると概算費用は22,000〜44,000円となっていました。そんなにかかるなら壊れるまで騙し騙し使うか、と寂しい気持ちになっていたので、あっさり治ったので嬉しかったですね。

E-M5系の全ての電源系不具合でこの方法が有効かどうかはわかりませんが、レバーを動かしてみて電源が入ったり入らなかったりする、という症状であれば、ダメもとで試してみてはいかがでしょうか(試した結果他に不具合が出ても責任は取れませんので悪しからず)。

↓私が使ったのはまさに下の製品です。純度99.9%以上のイソプロピルアルコールです。

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著者
奥山 歩 Ayumi Okuyama

秩父・奥武蔵・奥多摩・伊豆諸島がホームグラウンドの低山ハイカー。動植物の写真を撮りながら歩くのが好き。日帰りメイン時々テント泊。著述家・翻訳家

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