アース渦巻香の線香皿、なるグッズを買ってしまいました。蚊取り線香をサンドイッチして、吊したりできるものです。結論から書きますと、これは「別になくても全然困らない」アイテムかな、と思いました。外観がモノとしてなんとなく魅力を放っていたので、ついキャンプ用に衝動買いしてしまったのでした…
サイズは2種類あり
このアース渦巻香の線香皿、サイズは私が購入したノーマル版のほか、ジャンボサイズもあります。最初は「キンチョー」から出ているミニサイズの線香皿がソロキャンプでは小さくてスマートそうに見え、そちらを買おうと思っていたのですが、よくよく考えるとアース渦巻香ノーマルの7時間という燃焼時間が魅力的に思えました(キンチョーのミニサイズ線香の燃焼時間は約3時間)。
大きくても燃焼時間を優先させてこれにしたのです。最近は日没も早いですし、3時間だとテントや蚊帳の中に入るまで少し短いかな、と思ったのです。
東京都の離島・八丈島でのキャンプ山行にこれを持っていきました。外でヘリノックスのグラウンドチェアに座って八丈富士を眺めながらゆっくりする時、蚊避けになればと思ったのでした。八丈島では蚊がいない季節が3月〜5月くらいしかないと言われます。今年数回訪れている八丈島、蚊は大量にはいなかった印象ですが、毎回確実に刺されてはいます。
この「アース渦巻香の線香皿」はフックが付いていて、タープから水平に伸ばして木に結んだガイロープなどに吊るしておけるので便利だろう、と思ったのです。しかし実際のところ、そんな頭上に蚊取り線香を吊るしても煙が下には来なかったので、下の写真のように露出した足首のあたりに置いておくのがベストでした(それでも1〜2回は刺されてしまうのですが)。
なら、吊るせなくてもいいじゃん… しかし灰がこぼれにくく掃除しやすいところは便利でした。それでも使用後はかなり線香の匂いがきついので、ジプロックに入れて持ち帰ることになりました。
デザインが昭和レトロな感じで可愛いのでつい買ってしまいましたが、まぁ別に買わなくても良かったかな? というアイテムではあります。重さは実測で96g。無駄に重い。モノ自体は良いのですが、機能的には蚊取り線香に付属する普通の小さいスタンドで十分だったかもしれません。
また、同じアース製薬から出ている「蚊取りスプレーおすだけノーマット」も以前から使っているのですが、これをテント内や活動範囲に吹いておくとかなりの効き目があり、実用的にはわざわざ蚊取り線香を持って行かなくても良かったような気もしました。
しかしです。私は蚊取り線香の匂いが大好きなのです。東京都内の高層マンションに住んでいるため、蚊が入ってくることはないので家では普段使う機会がないのですが、子供の頃に訪れた田舎の祖父母の家の縁側に漂っていた懐かしいあの匂いが恋しくなり、今回あらためて蚊取り線香を試してみたくなったのです。ノスタルジーです。
蚊取り線香はやはり夏を感じるとても良い匂いがします。ただ私はこの煙にアレルギーがあるのか、夜に鼻が詰まってしまい、眠るのに苦労しました。花粉などにアレルギーがある方はあまりこの煙を吸わないほうが良いかもしれません(ちなみに家でお魚などを飼っている方は、蚊取り線香の使用は要注意です。魚に対して毒性があります)。
蚊が活発になるのは、経験的には暑さが落ち着く午後3時頃から、日が暮れる直前までという感じがします。熊や鹿と同じく、薄暮性と言うのでしょうか。生き延びるためにタンパク質が必要でしょうから、別に少しくらい血を分けてあげても構わないのですが、痒みの原因となる唾液を入れるのだけはやめてほしいところ。
蚊の活性が低下するのは一般に気温15℃くらいから下と言われています。そう考えると、伊豆諸島では秋冬でも普通に活動していておかしくないですね。温暖な地方でのテント泊では対策をお忘れなく。